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ちりめん、って何だろう。

纏うたびに感じる、あの独特の質感。その正体を、少し深掘りしてみませんか。

つるっとした光沢、独特のシボ。あの質感の正体を知っていますか。

着物を手にとったとき、ふと気になる表面の細かな凹凸。あれは「シボ」と呼ばれ、ちりめんという生地特有の構造から生まれています。

ちりめんは日本の伝統的な絹織物のひとつ。振袖や訪問着など、格の高い着物に広く用いられてきました。でも、「なぜあの質感になるのか」「どこで作られているのか」は、意外と知られていません。

このコラムでは、ちりめんのしくみと産地の背景を、できるだけわかりやすく整理してみます。

ちりめんのしくみ

「シボ」が生まれるしくみ

ちりめんの表面に見られる細かな凹凸を「シボ」と呼びます。このシボは、強く撚り(よじり)をかけた糸——「強撚糸(きょうねんし)」を使って織ることで生まれます。

通常の糸よりもはるかに多く撚りをかけた糸は、織り上がった後に水洗い・乾燥をすると縮もうとする力が働きます。この収縮がランダムに起こることで、表面に規則的ではない細かな凹凸——シボが生まれるのです。

シボがあることで生地はしなやかに動き、光の当たり方によって表情が変わる。それがちりめんの着物としての美しさにつながっています。

産地の背景

丹後半島が、日本のちりめんをつくってきた。

日本のちりめん生産の中心地として知られるのが、京都府北部に位置する丹後地方です。

丹後は三方を山に囲まれ、日本海からの湿った空気が霧をもたらす地域。この高い湿度が、繊細な絹糸を扱うちりめん織りに適した環境を作り出しています。乾燥した環境では、細い絹糸が切れやすくなってしまうためです。

現在も「丹後ちりめん」は国内を代表する絹織物として、振袖・訪問着・帯をはじめ多くの和服に使われています。

丹後ちりめんの誕生

京都・丹後でちりめん織りが始まる

享保年間(1720年代)、丹後の織物職人が京都西陣の技術をもとにちりめんの製法を習得。以降、丹後はちりめんの一大産地として発展していきます。

機械化と産業化

力織機の導入で生産量が拡大

明治時代以降、力織機(りきしょっき)の普及により丹後のちりめん生産は飛躍的に拡大。日本の絹織物産業を支える主要産地としての地位を確立しました。

伝統と現代の融合

今もなお、日本を代表する絹産地として

現在も丹後地方には多くの織物工場が稼働しており、振袖・訪問着・帯などの白生地(しろきじ)を全国の染め工場や着物メーカーへ供給しています。

素材と着物の関係

なぜ振袖に、ちりめんが選ばれるのか。

振袖や訪問着にちりめんが多く用いられる理由のひとつは、その生地の「動き」にあります。

シボによって生まれる凹凸は、光の反射を複雑にし、動くたびに表情が変わる奥行きを生み出します。また、生地自体に適度な厚みとしなやかさがあり、裾のふくらみや袖の揺れをつくりやすい。華やかさと品格を両立する必要がある礼装に、適した素材です。

さらに、シボのある表面は染料を吸着しやすく、友禅染めや引き染めなどの染色技法との相性もよい。着物の世界で長く使われてきたのは、こういった素材としての特性があってのことです。

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Frequently Asked Questions

ちりめん素材について

知ってから纏う、という選択肢。

着物を選ぶとき、デザインや色だけでなく「どんな素材でできているか」を知っていると、選択の軸がひとつ増えます。

丹後ちりめんの振袖や訪問着は、momotoseのページよりご覧いただけます。